spec2カーボンクラッチ

クラッチSpec2のご説明

Spec2は標準仕様(Spec1)に比べるとペダルが軽くなる、あるいは伝達力が大きくなるという特徴がありますが、 レース最優先の用途向けとしては切れ不良や寿命に対する安全マージンがより高いSpec1をお薦めします。ただし、ペダルを軽くしないタイプのSpec2はハードユースに耐えます。

Spec2は、こんなクラッチです。

Spec2仕様は2009年から販売され市場から高い評価を受けています。
Spec2仕様はクラッチ本体の設計を変えることでペダル踏力を重くすることなくカバー圧着力を大きくしたものや、カバー圧着力を変えることなくペダル踏力を小さくしたものがあります。例えば標準仕様(=Spec1仕様)でペダル踏力15kg、カバー圧着力1100kg、伝達力700PSのクラッチを Spec2仕様にするとペダル踏力15kgのまま、カバー圧着力1500kgまたは1800kg、伝達力は1000PSまたは1200PSとなります。

2001年発売の標準仕様(Spec1タイプ)に対して、サラバネが摩擦板を解放するためのストロークを短くしたクラッチをSpec2と呼びます。
Spec2には、
1.ペダル踏力を低減するタイプ。
(2014年まではこのタイプのみをSpec2と命名していました。)
2.ペダル踏力は標準仕様と同じで、カバー圧着力を高めるタイプ。
の2通りがあります。
これらは同じ技術を使っているので2015年よりいずれのタイプもSpec2と呼ぶことにしました。

カーボンクラッチのSpec1とSpec2の選び方

  • 1.上の性能表は、ホームページの「クラッチを見る」→「クラッチを選択する」→「Performance」に載せています。
    この性能表の黄色枠がSpec2です。ここで性能と仕様を見比べてください。馬力とトルクの関係は車両によって異なります。
    クラッチに必要な伝達力は、お車の最大トルクの1.2倍~1.3倍とお考えください。
    弊社クラッチの伝達力は下表に「馬力/トルク」で表示しています。また、カーボンクラッチは、半クラッチ0.5秒以内、クラッチ揉みしないという前提条件が必須となります。
  • 2.初めて選択される場合は、Spec1とSpec2の使用経験豊富なショップさんに相談してください。
    あるいは弊社にご相談いただく。
  • 3.必要以上にカバー圧着力を高めないでください。
  •   Spec1でもノーマル並みのペダル踏力なので、ツイン・トリプルの場合にレース主体であればSpec1を選択。
  •   シングルだとSpec2でストリートからレースまで切れ不良のリスクが小さいので、Spec2を選択し、ペダル踏力を軽くできます。
  •   クラッチ蹴りを前提とするドリフトでエンジントルクが70kgm以下であれば、Spec1のツインが最適、70~90kg-mならSpec2の1500kgが最適とお考えください。
  •   40~50kg-mのハイパワー車にシングルクラッチをご検討ならば、2200kgがよく売れていて実績も豊富です。
    この場合ペダル踏力はノーマル並みです。
  •   SPEC1,SPEC2ともにZN6(ZC6)やSE3Pのように1,000~2,000RPM台のトルクが小さい車両はジャダー発生のリスクが高まります。このような車両にはメタルクラッチをご選択願います。
    コンピュータチューンで低回転域のトルクを上げる場合はこの限りではありません。

その他のATSクラッチのSpec1とSpec2の選び方

  • 1.メタルクラッチでは、切れ不良の心配が少ないシングルクラッチにのみSpec2仕様を採用しています。
    ※ポルシェ用を除く。

  • 2.サイレントクラッチは、すべてSpec2仕様です。