ATS Metal LSD

勝敗だけが全てを決める競技の世界では、マシンやテクニックなどあらゆるファクターにおいて、一切の妥協を排除したシビアさが要求されます。
パーツセレクトにしても何を選び、どうセッティングを詰めていくのか、それはLSDも例外ではありません。
ひたすら勝利のためだけに求められる性能、そして信頼性。

ATS LSDは長年に渡る多くの実戦データに裏付けられた高品質、高性能で、様々なステージをサポートしています。メタルLSDが持つ強烈なロックパフォーマンスと突出した特性にこだわるドライバーへ。ステアリングに込めた意思はダイレクトに勝利を呼び寄せます。

ATS Metal LSD Technology - 更に進化したメタルLSDの常勝性能 -

さらに進化したメタルLSDの常勝性能!
コントローラルブな強いロック性能とコーナリングでの早いアクセル開度のために、ATSが追い求めた勝てるメタルLSD・New Type-R。プレート全体にオイルが行き渡る独自構造が、油膜を強烈に保持。
耐久レース、スプリントレース、全日本ジムカーナ&ダートトライアル選手権など過酷か環境下で開発された新世代のメタルLSDです。
メタルLSD New Type-Rの特徴
→ 理想的なオイル潤滑を実現
従来の外爪プレートの放射状オイル溝を廃止し、歪みのない研磨プレートと同心円状の溝をプレート中心から数ミリ偏心させて刻んだ内爪プレートを組み合わせたオイルスロースルータイプ・S型プレート(※1)を採用。
遠心力で内から外へ溝を伝ってゆっくりオイルを移動させ、ロック性能の高いLSDに極めて理想的な潤滑をもたらします。
※1…オイルスロースルータイプ・S型プレートはメタルLSDサイレントタイプにも採用されています。

→ 冷間/温間時のロック性能を改善
同心円溝により摩擦面上にオイルを適度に保持することで、これまで不安材料であった冷間時と温間時でのロック性能の差をミニマムに抑えることに成功しました。

→ ワイパー効果の弊害とは、
ブレーキローターの場合、ローターにスリットを設けるとブレーキ性能が格段に高まり、ローターの冷却効果が増します。これは、加熱されたパッドダストの排出を加速して放熱させるとともに、ローターおよびパッド表面の汚れを落としリフレッシュするためです。油中で作動しているLSDでは、摩擦表面温度も低く、ダストも少ないため、ワイパー効果は油膜を剥離するリスクを増加させます。また、摩擦面付近の油温が車速や差動回転の変化に連動して大きく変化するので、それによって摩擦係数(ロック性能)も微妙に変化することになります。このような現象は、LSD性能に対するワイパー効果の弊害であり、ロック性能が高いLSDの場合、オイルはスロースルーが理想と考えています。
→ 鋭くシャープなロック性能を実現
ATSの独自技術を凝縮した研磨プレート(※2/溝無・外爪)と無研磨プレート(溝入・内爪)のマッチングにより、アクセルオフ時のロックの引きずりを半減。これにより、フリーからロックへの移行タイムラグをも半減させアクセルオン/オフ時にシャープでメリハリのあるロックフィールを実現します。
※2…熱処理で生じた100~1000分の1mm単位の複雑なヒズミを研磨加工で取り除きます。

→ FF車&1WAYカム(※3)で抜群の切れ味
アクセルオフ時でのロックの引きずりが極めて少ないので1WAYカム性能を邪魔しません。また、適度なイニシャルトルクの存在は、例えば上り勾配の複合コーナーといったシーンでも絶妙なアクセルコントロールで狙ったライントレースを可能にします。
※3…1WAYカムはφ87LSDのみの設定となります。LSDによって装着可否がありますので、こちらでご確認下さい。

→ 切れ目の無いしなやかなコントロール
60度、70度という鋭いカム角と組み合わせることで、アクセルオンでの瞬時のロックが高イニシャル時あるいはデフロック時のロック反応に近いフィールを実現。唐突なロック反応を感じないためコーナリング中もラフなアクセルコントールが可能です。

Metal LSD New Type-R - 開発テストレポート -

さらに進化したメタルLSDの常勝性能!
【車輌】
ホンダ/シビックTypeR(FD2)
【プレート枚数/プレート種類】
・20枚タイプ/S型プレート(全組)
【カムリング/角度】
1wayカムリング/70度(⇒製品詳細)
【使用オイル】
モチュール/FF-LSDタイプ1(75W90)

参戦カテゴリー:ホンダエキサイティングカップワンメイク
シリーズ:インターシリーズ
ドライバー:松井隆幸(2008/2009/2010年シリーズチャンピオン)
チーム:K'beast Racing Team
従来型メタルLSD(D20/1.5way70度)での比較テストレポート
⇒ アンダーが出ない
コーナー進入時にブレーキを残してアクセルオン・ステアを切り込んでいく時にアンダーが出ていたコーナーが、New Type-R でアンダーが解消された。
⇒ 狙い通りのラインが取れる
ライン取りが難しい・苦しいとされる岡山国際サーキットのダブルヘアピンが非常に楽にクリア出来る様になる。
⇒ クリッピングに付く辺りから早めにアクセルを開けられる
LSDの差動が非常にスムーズで挙動が安定しているので、コーナーでのアクセルコントロールが楽になる。
⇒ コーナリングスピードが上がる事でストレートも伸びる
コーナリングスピードが上がっている事をデータロガーで確認、コーナー脱出時の加速が上がりストレートでの最高速が上がる結果となっている。
⇒ 強いロック性能を感じさせず、挙動が安定している
イニシャルトルクが低いが70度のカムリングでロック性能向上、運転時のフィーリングは穏やかであるがデータロガー上では強くロックしていることを確認している。
⇒ これまで踏めなかったコーナーが踏めるようになっている
挙動が安定していているので、これまで踏めずに我慢のコーナリングを強いられていたコーナーを踏んで攻めていくことが出来る様になった。
⇒ 冷間時と温間時のロック性能の差が小さい
メタルLSDにありがちな、ロングテスト後半(レース後半)でのLSDのタレをほとんど感じることがなかった。プレートの焼き付きも無く耐久性も高く、安定している。
⇒ ワイヤーが露出した中古スリックタイヤでタイム更新が可能
非公式ではありますが、使い古したスリックタイヤでテスト中に2008年の新品タイヤ使用時の予選タイム(当時の最速タイム)を大幅更新しました。
そのしなやかなコントロール性能から、直進安定性げ大幅に向上!
ストリートでの更なる安心安全ドライブにいかがですか?
標準タイプよりも小さなチャタリング、LSD初心者でも安心の扱いやすさ。

極めれば…

サーキット走行で絶妙なトラクションコントロールが得られる!
低速から高速まで、ドリフト中のアクセルコントロールも思いのまま!
そのメリハリのあるロック性能&コントロール性能で
ワンメイクレース、クラブマンレース、タイムアタックイベント、
D1GP&D1SLをはじめドリフトコンテストで、
全日本ジムカーナ&ダートトライアル、ラリー選手権などで大活躍です!!