CARBON LSDの標準仕様

ATSの標準仕様を設定(2019年〜)

2001年にCARBON LSDを発売しショップ様、ユーザー様のご意見を参考に改良を重ねて来ました。そして、多種多様な仕様を展開してより多くの車種とレース分野への適合を目指してきました。発売以来18年が経過してどんな車種でもどんなレース分野でも性能と耐久にご満足いただける、そしてストリートユーザー様にも静粛性と操作フィーリングにご満足いただける、さらにユーザー様の体感評価がさらなる需要を生んでくれるような、標準仕様が見えて参りました。我々は、この標準仕様を自身をもってここにお伝えいたします。

標準仕様

上図のとおり、メタルLSDのデフロック力は、アクセルを戻さないと自己破壊するまで増大します。カーボンLSDのデフロック力は、フル加速中でもタイヤのグリップ力を超えることはありません。だから、アンダーステアが起きないのです。また、イニシャルトルクはLSDのロック反応を鋭くするため、メタルLSDの場合はこれを極力小さくして使います。しかし、カーボンLSDにとってイニシャルトルクは全く害がないので、イニシャルトルクを大きくすることでLSDのロック反応を鋭くしてより高度なコントロールを可能にし、駆動抜けを防止し、ブレーキの安全性を高め、クラッチプレートやオイルの消耗を抑え、速さと高い耐久性が同時に得られます。

メタルLSDしか使ったことが無い方は、イニシャルトルク=デフロック力と認識されています。
しかし、イニシャルトルクはタイヤのグリップ力に比べると非常に小さくデフロック力に占める割合はごくわずかと言えます。
カーボンLSDの独特なロック特性によって、初めて、このイニシャルトルクを無害にしてLSDの作動レスポンス向上、走行安定性増大、ブレーキ安定性増大や空転防止に役立てることができるようになったわけです。

イニシャルトルク30〜70kgmの
カーボンハイブリッドを装備したサポート車両

村上モータースのNDロードスターNR-Aは、2年連続でスーパー耐久24時間レースに優勝しました。優勝はドライバーとチームの力が大きいですが、ATS Carbon LSDも期待に応えることができました。また、使ったCarbon LSDは、ほとんど劣化が無くそのまま次のレースにも使えそうな状態でした。

林テレンプ シェイドレーシングZN6はスーパー耐久レースに昨年から参加していきなりシリーズ2位。今年は第3戦が終わってシリーズでトップに立ちシリーズチャンピオンを狙っています。ATS Carbon LSDの速さと耐久性が高い評価を得ています。

カーボンハイブリッドHB42の取扱説明書