半クラ多用でも反らないフルカーボンクラッチ
2023JAF規定について
ATSのカーボンクラッチは、JAF2023年のPN車両規定に適合します。
ATSのカーボンディスクは、カーボンに金属シリコンを充填して2000℃以上の高温下で焼結して得られるセラミックを含む高機能なカーボン材でできています。
2023JAFスピード車両規定の「カーボン含有率がすべてを占めるカーボン」ではありませんのでJAF規定に違反していません。
どうぞ安心して、走りとタイムを一変するクラッチワークの世界にお入りください。
ATSのカーボンクラッチは、JAF2023年のPN車両規定に適合します。
ATSのカーボンディスクは、カーボンに金属シリコンを充填して2000℃以上の高温下で焼結して得られるセラミックを含む高機能なカーボン材でできています。
2023JAFスピード車両規定の「カーボン含有率がすべてを占めるカーボン」ではありませんのでJAF規定に違反していません。
どうぞ安心して、走りとタイムを一変するクラッチワークの世界にお入りください。
2015 ATS FULL CARBON CLUTCH
最大伝達力4000馬力のATSクラッチシリーズ「ATSMAX4000」。
シリーズの頂点にあるフルカーボンクラッチが遂に完成しました。
圧倒的な伝達力と耐久性とオールマイティーなパフォーマンスが、皆様のハイレベルなご要求にお応えします。
シリーズの頂点にあるフルカーボンクラッチが遂に完成しました。
圧倒的な伝達力と耐久性とオールマイティーなパフォーマンスが、皆様のハイレベルなご要求にお応えします。
1.フライホイール
2.クラッチカバー
3.プレッシャープレート
4.サラバネ
5.サラバネ固定ボルト
6.クラッチハブ
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特 徴
- 1.鉄とカーボンを摩擦させるタイプのカーボンクラッチに対して伝達力が2倍以上。冷間も滑り無し。
- 2.カーボンが歪まないので、半クラッチ、クラッチもみ、クラッチ蹴り、ロケットスタートなどを許容。
- 3.抜群の切れ味とやさしい半クラッチ特性を両立。(半クラッチ特性は伝達馬力により多少変化)
- 4.非常に良質な光沢膜を早期に形成することで驚異的な耐摩耗性を実現。(慣らし運転が重要)
- 5.ディスク3~9枚とカバー圧着力1100~2700kgの組合せにより用途に最適な仕様を実現可能。
- 6.外爪プレートの爪を40配置し、それを高精度なケーシングで受けることでカーボンプレートの破壊を防止。
- 7.1000~4000PSに耐えるためのフルカーボン専用のフライホイール、ケーシングとクラッチハブを装備。
- 8.カーボンの摩擦特性が駆動系に発生した衝撃波を0.1秒程度ですべて自動的に吸収。
- 9.ゲトラグミッションの歯打ち音を低減。(騒音低減用オイルとの併用でさらに効果アップ)
- 10.独特のセルスタート音で存在を主張。(RBエンジンの場合)
クラッチカバーでご希望の仕様に対応します。上から、
1.穴ありスチールカバー:アルミカバーより800g重いですが、カバー圧着力1600kg以上の場合にこのカバーを使う必要があります。厚みや外周形状はアルミカバーと同じです。
2.穴なしスチールカバー:ドラッグレースなどでクラッチの重量を増したい場合にこのカバーを使います。アルミカバーより2.6kg重くなります。厚みも増すので使えない車種もあります。
3.アルミカバー(鍛造品):現行のツイン・トリプルクラッチの標準カバーです。
1.穴ありスチールカバー:アルミカバーより800g重いですが、カバー圧着力1600kg以上の場合にこのカバーを使う必要があります。厚みや外周形状はアルミカバーと同じです。
2.穴なしスチールカバー:ドラッグレースなどでクラッチの重量を増したい場合にこのカバーを使います。アルミカバーより2.6kg重くなります。厚みも増すので使えない車種もあります。
3.アルミカバー(鍛造品):現行のツイン・トリプルクラッチの標準カバーです。
テスト車両:フルカーボンクラッチのテストは2003年からずっとC&Y SPORTSさんのデモカーで実施してきました。2013年からは、1000PSのZ32+2JZと850PSのTA63+2JZドラッグカリーナでのテストをお願いしています。
現行のATSカーボンクラッチはカーボンディスクと鋼製ディスクの摩擦力を利用していますが、フルカーボンクラッチはカーボン同士の摩擦力だけを使います。例えば、シングルクラッチは、この写真のようにカーボンディスクを3枚組合せてカーボン同士の摩擦力でエンジンパワーを伝達します。このため伝達力が2倍以上にアップし、ディスク重量が非常に軽い、半クラッチによる熱ヒズミも極めて起こりにくい、その上に寿命が長いという素晴らしい特性を多く備えています。
C&Y SPORTS Z32
TA63ドラッグカリーナ
従来のクラッチではごく普通に使われているスチール製のプレッシャープレートを、薄めのスチール製のプレッシャープレートとカーボンディスクの2枚合わせにしています。このようにして、スチールを摩擦させないことでヒズミゼロを実現しています。
これと同じように、フライホイールも摩擦させないようにしてヒズミゼロを実現しています。
プレッシャープレートやセンタープレートの外にエンジンパワーを伝えるケーシングは1000~4000PSの入力を想定して非常に丈夫な構造を採用しました。分厚い肉厚や、M8ボルト20本でフライホイールに固定している点など、必要にして十分な安全性を備えています。
また、カーボンディスクの外爪を受ける溝は、ワイヤーカットで加工し最高度の精度と面粗度を確保しています。
また、カーボンディスクの外爪を受ける溝は、ワイヤーカットで加工し最高度の精度と面粗度を確保しています。
開発10数年間の大半は、この部分を破壊から守ることに費やされただけに、理想的な構造となるよう十分なコストをかけました。つまりカーボンディスクに40ある外爪の形状は、トルクで爪が折れないような接触角度を保ちケーシングがカーボンに食い込まない形状としています。応力集中に配慮して爪と爪とは滑らかな曲線で連結しています。爪の消耗と破壊に重要な要因となる爪と溝のスキマは、爪を溝中央に置いた場合に0.3mm、スキマのバラつきは0.02mm以内という驚異的な精度を実現しています。
この写真は、プレッシャープレートの外爪をケーシングとの接触痕を撮影したものです。これはフルカーボンシングルクラッチを1000PSの車両に搭載して3レース終了後の状態です。ケーシングとの接触場所に色の変化はありますが、段差は発生していません。
この写真は、このカーボンディスクがシングルで1000PS、ツインで2000PS、トリプルで3000PS、クワッドで4000PSに耐えることを証明しています。
この写真は、このカーボンディスクがシングルで1000PS、ツインで2000PS、トリプルで3000PS、クワッドで4000PSに耐えることを証明しています。
フルカーボンクラッチが半クラッチの多用を前提としているため、シングルの場合クラッチハブは真赤に焼ける可能性があり、現行のシングルディスクの固定方法(鋼線ストッパーリング)では耐熱性の問題があるため専用のリベットで固定する方法に変更しました。
10数年の試行錯誤から得られたカーボン材質は、構造的強度、伝達性能、冷間性能、耐久性能ともに文句無しの高性能を発揮します。特に耐久性においては、慣らし運転で0.01~0.1mm程度の初期摩耗を通過することでこの写真ような均一な光沢膜ができてその後の摩耗を極端に少なくすることを確認しています。トリプルクラッチでドラッグスタート15本後のディスク摩耗量0.01mmを可能としたのは、このようなメカニズムによります。
This Impreza Coupe was extremely fast.
ATS Full Carbon TWIN
ATS Carbon Front and Rear LSD
All Japan Gymkhana JG1 OHASHI GC8
ATS Carbon Front and Rear LSD
All Japan Gymkhana JG1 OHASHI GC8