クラッチリペアパーツの外観と品名

カーボンクラッチ・サービスパーツ案内

クラッチサービスパーツカタログ
カーボンクラッチ各種パーツ <一部メタルクラッチ共用>
フライホイール、ケーシング、クラッチプレートA/B、プレッシャープレート・、クラッチカバー、サラバネ、リングパーツ、ワッシャ、ディスク&ハブ用ストップリング、ボルト類、レリーズ変換キット、ベアリングスリーブなど
カーボンクラッチ&センターハブ方式メタルクラッチ用オーバーホールセット
従来型(ハブ一体型)メタルクラッチ用オーバーホールセット
<メタルクラッチ各種パーツ一覧アリ>
クラッチオーバーホール要領説明&点検シート
<クラッチメンテナンス用>

メタルクラッチ・サービスパーツ案内

【 レリーズ変換キット 】 プル式からプッシュ式の変換も最適動作
純正クラッチがプル式の車輌の場合、ATSでは最も信頼性の高いプッシュ式システムを採用してクラッチを装着します。(※一部車種を除く)
作動ストレスの起きないシリンダー反転方式を採用。クラッチレリーズシリンダーの向きを前後反転して配置し、リバースロッドを介してフォークをノーマル時と逆方向に作動させる変化方法です。これによりシリンダーで発生する操作力をロス無く作動力へと換え、ダイレクトなコントロールを実現。

ATS カーボンクラッチメタルクラッチのオーバーホール要領

クラッチ点検・測定表・オーバーホール手順(※カーボン、メタル共通です)

中・長期間、「正常に使っていたクラッチが滑り始めた」あるいは「切れにくくなった」ときの対処方法を説明します。クラッチ部品のヒズミと磨耗量を測定して、オーバーホールの作業内容を決めます。代表的な例を図解して説明しますが、これが全てのクラッチに合致するわけではありません。測定方法や測定結果の判定方法の詳細につきましては、弊社までお問い合わせ願います。
■作業上の注意点
分解方法 エアブローで粉塵を除去し各部品の状態をチェックすること。分解時に全部品にマーキングして、元の順番・裏表に戻せるようにすること。
測定方法 ヒズミは、鋼尺とスキマゲージで測定。ディスクの磨耗は、マイクロメーターで。フライホイールのヒズミは、ケーシングを分離せず測定。
組付方法 必要に応じてサラバネを新品交換する。(特に部品が青色になっている場合は要交換)元通りの順番・裏表に組み立てる。傷んだATSボルト類は新品交換し、ボルト類はすべて指定トルクで締め付ける。クラッチハブの外周のリングは、折れやすいので曲げたり抜いたりしない。クラッチハブのスプラインに塗布するグリスはごく少量とする。フライホイールボルトは、必ず新品交換する。
部品厚さ カーボンディスク 3.9mm(日産車用シングルクラッチのディスクは8.0mmの物もあり)。クラッチプレートA 5.5mm。
下図は、オーバーホールが必要な状態のカーボントリプルクラッチを示します。滑りや切れ不良が発生したクラッチは、プレート類とフライホイールが下図に示すような傾向でヒズミや磨耗を生じています。(図のヒズミや磨耗は、理解しやすいように誇張して描いています。)
■プレート類の新品交換なしで性能を復元する方法(シム増し調整)
条件 切れ不良が発生していないこと。鉄部品(プレッシャプレート・クラッチプレートAとフライホイール)のヒズミ(A,B,C,D)が最大0.5mm以内であること。(元の組み合わせで再使用する場合は、比較的大きなヒズミが生じていてもOKです。)クラッチプレートB(カーボンディスク)の厚さが2mm以上であること。(クラッチプレートは2mm以下になると使用中に割れる可能性が高くなります)
作業内容 37189-10プレート(P)又は37189-16プレート(P)をカバー裏面に1枚追加する。ディスクの磨耗合計値=3.9×(内蔵枚数1~3枚)-(b+c+f)。磨耗合計1~1.5mmに対してプレート1枚(厚さ1mm/1.2mm)を追加し、この場合ベアリングスリーブの首下長さの変更不要。磨耗合計が1.6mm以上の場合は、弊社へご相談願います。
セット交換 37189-10(t=1.0)又は16(t=1.2)を追加又は交換でシム増し調整を行う場合、37147-45~49のサラバネ(ダイヤフラム)を分解して組み替える場合、サラバネをカバーから分解・取り外す時にサラバネ固定用ボルトとナット(合計18本)が再使用出来なくなります。
シム調整やサラバネ交換を行う場合、必ずサラバネ固定ボルトセットを、カバー圧着力別に合わせてご用意願います(ボルトの見た目が綺麗で再利用出来そうでも絶対再使用せず新品交換をお願いします)
補足 鉄部品のヒズミが0.6mm以上の場合は、その部品を新品交換してください。交換した部品と接触するカーボンディスクの偏磨耗が0.2mm以内であること。(ここでいう偏磨耗とはb-a,c-d,f-eで求められる値をいいます)a,c,eは、カーボンディスクの接触面の最外径位置の厚さです。b、d、fは、カーボンディスクの接触面の最内径位置の厚さです。
■鉄部品(プレッシャプレートやクラッチプレートA)を新品交換する方法
条件 クラッチプレートB(カーボンディスク)の偏磨耗が以下の数値であること。b-aの値が0.2mm以内/c-dの値が0.2mm以内/f-eの値が0.2mm以内
作業内容 プレッシャプレートあるいはクラッチプレートAを新品交換する。
補足 組み付け初期(300~1000km走行)には多少滑りやすくなります。偏磨耗が0.4mm以上で接触相手を新品に替える場合は、クラッチプレートBも新品に交換する必要があります。
■クラッチプレートB(カーボンディスク)を新品交換する方法
条件 プレッシャープレート、クラッチプレートAとフライホイールのヒズミ(A、B、C、Dそれぞれの値)が、0.1mm以内であること。
作業内容 クラッチプレートBを新品交換する。
セット交換 シングルクラッチは、ディスク交換と一緒に必ずストップリングの交換が必要です(シングル用ストップリングは再使用不可です)
※ストップリングは製造時期により3種の太さが存在します。
 φ1.0/1.2mmの場合…品番37203-16(太さφ1.2mmを選択)
 φ1.6mmの場合…品番37203-19(太さφ1.6mmを選択)
運転操作 組み付け初期(300~1000Km走行)には多少滑りやすくなります。
【 クラッチ無料点検サービスの御案内 】
滑る、切れが悪いなど、使用上で不具合が発生した場合は、カーボンクラッチ本体一式を弊社へお送りいただければ、現品到着翌日以降2~3営業日以内に無料で点検をして結果をご連絡いたします。点検前の準備、点検の内容など、商品点検対応について詳細はこのページ下記にて御案内中ですのでご確認下さい。
※点検ご依頼時に発生する発送代金(送料)はお客様ご負担となります。送料着払いで送られた場合、返送時に送料分請求の代金引換発送での対応となりますのでご注意願います。

ATS CARBON BLADE CLUTCHの補修部品